ホームステイで留学生やインターンで日本にくる海外の人たちの受け入れを始めてみたいと考えているホストファミリー初心者のためのスタートガイドです。
お部屋の準備やハウスルールの作り方、ゲストが到着してからの流れ、トラブルの対処方法など、ホームステイの受け入れに必用な情報をまとめています。
良いスタートダッシュをきって、質の高い時間をゲストに提供してあげましょう。
受け入れに必用な条件
ホームステイの受け入れを始めるに当たって、あなた自身はゲストを受け入れられる状態にありますか?
謝礼金目的で始めてしまうとトラブルが増えたり、ゲストにストレスを与えてしまいかねません。
そのため、家具やハウスルールの話をする前に、次の大前提の条件を満たしているかを確認してください。
大前提の条件
- あなたが日本語話者である
- 一軒家 or マンションの規約に従っているか(一軒家の場合は家主の許可)
- 自由に使える1部屋があるか
- 常識的に考えて生活可能な大きさの部屋
- 多様性を認められるか
- ゲストのために時間を使う余裕があるか
部屋に必用な家具や日用品
ホームステイ受け入れの心構えができたら、ゲストの部屋の準備を進めていきましょう。
「もしあなたのお子さんが生活するなら?」を考えると簡単です。
生活に必用な最低限の家具などはもちろん、生活が便利、快適になる日用品も用意してあげましょう。
スリッパなど、家庭によっては用意する必要がないものもあるので適宜判断してください。
部屋に必用な家具
- ベッド(or お布団)
- 勉強や作業ができる机(手元用のライトがあると便利)
- 椅子(カーペットの場合は座椅子や座布団など)
- クローゼット(服を収納できる家具)
- エアコン
部屋に必用な日用品
- 時計
- タオル
- 洗濯カゴ
- 鏡
- 小物が収納できる台や入れ物
- 本棚 or 本立て
- テーブルタップ(コンセントを拡張するもの)
- 掃除グッズ(コロコロなど)
- スリッパ
部屋の準備だけでは不十分
ゲストが部屋で快適に過ごせる準備が整えば、受け入れ自体は開始することができます。
しかし、それだけでは完璧とは言えません。
部屋以外にも準備があります。
- 自転車
-
駅から家が遠い場合はゲスト用に自転車を用意しましょう。
※送ってあげられるという方は用意する必要はありません。
- スペアキー
-
ゲストが早く帰ってきたときや夜中に帰ってきたときのためにスペアキーを渡しておきましょう。
- 洗面所にゲスト用のスペース
-
歯ブラシを入れるケースや顔を拭くタオルを置いておく場所などを用意しましょう。
各家庭にあったやり方で大丈夫です。
- ゲストとホストで所有物を区別す場合はそれを示す目印など
-
お菓子や飲み物を区別したい場合は、メモを貼るなど工夫をしてください。
ハウスルールを作成しましょう
ホームステイの受け入れをスムーズにするためにハウスルールを用意しましょう。
「連絡が無いから夜ご飯を用意するべきかわからない」
「帰ってくるのが遅いから心配になる」
「ゲストの部屋がかなり汚い」
なんてことにならないように、「夜ご飯の連絡は何時までにすること」「掃除は1週間に1回すること」といったルールを作っておきましょう。
これらを紙にまとめてゲストに渡すことで、ゲストが日本の生活に慣れるまでの1週間をスムーズにすることができます。
ハウスルールの作り方はこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。
ハウスルールの雛形が欲しい!!
ホームステイさんではハウスルールの雛形をお渡しています。
各家庭に合わせて書き換えるだけで完成します。
もちろん印刷もこちらで行います。
緊急時の対応を把握しておく
留学生や海外の方が病気や事故にあったときの対応を把握しておきましょう。
保険の使い方や外国語対応の病院などを知っておけば、緊急時に落ち着いてサポートしてあげられます。
ホームステイさんでは京都周辺のホストのための緊急時の対応方法を紹介しています。
こちらの記事を参考にしてください。
実際に事故が起きたときは電話で直接サポートして欲しい!!
緊急時は電話で対応いたします!
予約無しに電話をかけてください。
ゲストが決定するまでの流れ
そもそもどのようにゲストがいつから、何日間ステイするなどの詳細が決定するのでしょうか?
まず確認しておくことは、ホストファミリーは私たち(あなたが契約しているホームステイを紹介する会社)からの連絡を待つだけということです。
その連絡が行くまでの流れを紹介していきたいと思います。
ホームステイさんのホームページを見たり、紹介で直接申し込みが来るゲストや、学校の留学課などから連絡が来ます。
ゲストの学校や職場の開始時期を聞きます。
ほとんどの場合は、学校や仕事が始まる3日前、もしくは前の週末から開始になります。
ここでは、希望日以外にも性格やアレルギー、希望条件などもヒアリングします。
ゲストに合っている or 学校や職場に近いホストファミリーから順番に連絡していきます。
ゲストの希望や期間などをホストに聞いてもらい、受け入れ可能か判断していただきます。
ゲスト到着初日の流れ
ゲストが日本に到着した日がおそらく一番緊張するでしょう。
なので前もってゲストが日本に到着した初日の流れを知っておきましょう。
ゲストが到着したら、私たち(ホームステイさん)からホストに無事に日本に着いたことをホストにお知らせします。(もちろん前もってフライト時刻は知らされています)
可能な方には京都駅まで迎えに行くことをお願いしています。
私たちが案内しておりますので、京都駅で合流し自己紹介や会話をします。
迎えに行った方は一緒に家に戻り荷ほどきを行います。
もちろん京都駅から直接家に帰る必要はありません。
家で待っている方は私たちが家まで送ります。
ひと段落がついた所で、
リビングなどに来てもらいハウスルールを説明していきます。
時間によってはお菓子を食べながら、夕食を取りながらラフな形でハウスルールを説明してあげてください。
ハウスルールを説明したら、ゲストの自由時間です。
移動に疲れて寝る人がほとんどだと思います。
元気そうだったら、夜ご飯の買い物に行く?などと声をかけてあげてください。
異国での初日に何かすることがあるゲストはそういませんので。(笑)
あとは慣れです。
個々の性格や生活に合わせてスタイルを微調整してください。
1週間あれば家族が1人増えたような素敵な生活になります。
ゲストの受け入れにかかる費用
ホームステイの受け入れは思っているよりお金がかからないことを知っていましたか?
理由は留学やインターンで日本に訪れる海外の人が自立しているからです。
友達と外食してから帰ってきたり、週末は朝から晩まで遊びに出かけることがよくあるからです。
滞在期間はゲストにつきっきりでお世話をするというイメージは違います。
また、謝礼金以上の出費になることはまずないでしょう。
月に一度お出かけをしても、月々約20000円の出費です。
謝礼金はほとんどの方が月40000円以上はありますのでマイナスにはなりません。
◯ホームステイが始まってからの主な出費
- 朝晩の食費
- 洗濯にかかる水道代
- お風呂の水道代
- 冷蔵庫などにストックしておく飲み物代
◯ホームステイ受け入れ前にかかる出費
- 部屋に足りていない家具や日用品
- 家によっては自転車などの生活道具
まとめ
1つ気をつけたいことは、お金目的でホストファミリーにならないで欲しいということです。
お金が中心に動くと、判断基準が「得か損か」になります。
これが一番のトラブルの原因ですし、ゲストにその気持ちが伝わります。
耳が痛くなりますが、お金目的でホストファミリーはしないでください。
以上のことを理解していればホームステイ受け入れ初心者であっても良いスタートが切れるに間違いありません。
ただ、機械的な作業ではないので体調不良や電車の遅延などイレギュラーなことが起こることもあります。
そのようなときは、しっかりコミュニケーションをとる、すぐに相談するなどをして解決しましょう。
ゲストが日本のことを好きになってくれるととてもやりがいを感じます。
ホームステイの受け入れが初めてで緊張するとは思いますが、前もって準備し、良い日本の生活を提供してあげましょう。
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